暖房ボイラー 25年間使って不凍液漏れ
暖房ボイラーから不凍液漏れ 暖房ボイラー取替えと不凍液を交換しました。
1994年製のコロナ製暖房ボイラーにお会いしました。
世の中まだまだ頑張っているボイラーがたくさんあるんだと、感動さえ覚えました。
症状は、不凍液注入口と内部熱交換器付近からの不凍液の漏れです。コンクリート製の床がその影響で濡れています。
経過年から言って交換部品がある訳もなく、取替えをご提案。 頑張りました。このボイラー。
暖房システムは《半密閉式》です。
お客様が不凍液不足分をその都度足すことができますが、この半密閉式で25年超まで使えたというのは、スゴイですね。
大よそ半密閉ボイラー10年~12年 密閉ボイラー13年~15年位が耐用年数でしょうか。 ですので、いかにこのお客様の環境に合致したのかがわかります。
教科書とおりだと長持ちする典型例
上の写真は各部屋に設置されている、パネルヒーターと温風機、床暖に向かっている配管(ヘッダー)です。
写真のような配管方法は《複管方式》といいますが、つまり、パネルヒーター等の放熱器1台につき配管が専用で往復する配管方法です。
このようにすることで、
- パネルヒーターの大きさを小さくできる。
- 緊急事態の場合、他のパネルヒーターは暖かいままで、ピンポイントで止めることができる。
- 不凍液交換等の以後のメンテナンスが格段にやりやすい。 等々
メリットがたくさんあります。 デメリットは、工事費が他の配管方式に比べ 高い。(感覚的に2割増しくらいだと思いますが)
右の写真にある、黒い制御ボックスは 床暖コントローラーです。
床暖コントローラーは、暖房ボイラーと関係なく、独立して動いていますので、今回は取替えは必要ありません。
不凍液交換 コロナ後継機種の暖房ボイラーを取替え
不凍液を交換したのは、10年位??ということでしたので、この機会に全交換しました。
10年というのは少し長すぎます。このシステムは《半密閉式》ですので、不凍液が空気にさらされています。劣化が早いので、3年~4年で交換が必要です。
●不凍液の交換時期にかんして、まとめた自社サイトがあります。 ⇒ 健康を左右する住宅のウラ
さらに、今後のこともありますので、この系統がどこのパネルヒーターに向かっているのか、手書きですが、系統確認しながら書き留め カベに貼っておきました。
これで、仮に私でなくともほかの業者さんでも、何かあれば対処することができますし、 次の不凍液交換時にこの行先表示があれば、もっと作業性がアップします。
▷設置したボイラー
UHB-170HR 暖房能力15,000kcal/h 17.4kw