暖房ボイラー取替えと不凍液交換をしました。
暖房ボイラー 取替え 不凍液 取替え
暖房ボイラーの取替え依頼をお受けしました。
15年間 問題なく使ってきたけど、そろそろ壊れる頃だし、寒い最中にボイラーが止まってしまうと大変。
というお客様のご要望でした。(先々予想して先手を打つのは リスク管理の点から大変有効ですね)
さらに同じ期間暖房ボイラーのメンテナンスも不凍液の交換もしていないということで、この機会に不凍液を入替ます。
写真にあるように、赤色の膨張タンクがありますので(怪しい場所に設置していますが)暖房システムは密閉式。 パネルヒーターも森永パネルヒーターと ほぼ教科書どうりの機器選定。
ところが、
まず配管またはボイラーに圧力計がありません。このシステムにはどのくらいの圧力で不凍液があるのか把握できませんで現状がわからず。 さらに肝心要の分岐ヘッダーがどこを探しても無く、点検口から床下に潜り探しましたが、見つからない。
ヘッダーがあるとないのと雲泥の差があるのです。暖房配管がどのように分岐されてパネルヒーターに向かっているのか全く分からず、ほぼ経験と勘に頼っての作業にならざるを得ず、さらにどうしても古い不凍液が完全に出すことができません。
もう一つ難しくしているのは、パネルヒーター常時の違いです。 森永パネルヒーターの場合、施工者以外でもわかるように、暖房配管方法の区別が色で分かるようになっています。 ここでは青と赤 つまり複管式と単管式が混在している(であろう)ことを示し、ヘッダーをつけない配管としてはあり得ないことなんです。
技術者としては一体どっち? と非常に気になるところですが、確かめようがありません。
気になるところがたくさんありますが、各部屋にあるパネルヒーターにあるバルブを一つ一つ操作しながら、不凍液の交換作業をしていきます。
新しい暖房ボイラーを設置。 膨張タンクは、今まで棚の上の高いところにありましたが、これを少しでも下げた位置へ変更しました。
ここから、丸一日試運転モードでエアー抜き作業。 系統で止められないし、複管単管混合となっていては、少しづつエアーを抜くしかありません。
このような場合、今完成時に順調にまわって暖かくなっても、一冬越した時はおそらく圧力が下がっていると思います。 抜けきらなかったエアーが少しづつエア抜き弁より抜けていくからです。 来年の暖房シーズン初めにもう一度お伺いして 加圧する必要がある旨お伝えして、作業終了しました。
今回取替えた暖房ボイラー
コロナ UHB-170HR 暖房能力 15,000kcal/h
※ リモコンは選択式の別売りです。