今の暖房ボイラーは設計耐用年数10年
平成12年(2000年)から18年と長い間使われてきたコロナ製暖房ボイラーがバーナー系エラーを起こして停止。ネットでホームページを見つけて下さり、連絡を下さいました。それにしても18年とはすごい。
長期間使用による事故及び火災発生例が多いため、国は、《特定保守製品》を定めて点検制度を施行しました。 暖房ボイラーはそれにあたります。(給湯ボイラーも同じ)
→特定保守製品の長期使用製品安全点検制度
《特定保守製品》は「設計標準使用期間」があり、暖房ボイラーは[10年]です。
この制度が始まったのは2009年 もう10年経ちました。
この「設計標準使用期間」は、この年数を超えた製品は、特に注意して使ってくださいね。という意味で寿命と言い換えることもできます。製造メーカーはこの期間を設定した上で、期間を過ぎると、ボイラーを構成している部品は製造を止め在庫がなくなり次第供給停止という形をとっていて、修理できませんということになります。
一般的な感覚だと、新しく設置してからだいたい13年~15年位まで使えるかな? という感じですが、物によっては、設置してすぐエラー表示で停止という俗にいう「当たった」という製品もありますが、それはメーカー保証での対応になりますので、お客様のお時間だけ頂くことになります。
以上もろもろのことから、18年経過しているボイラーだと、修理対象からはずれ 取替えになります。
各メーカーの暖房ボイラー 順次エコフィールにアップグレード
暖房ボイラーの選定は、今現在使っているボイラーと同能力を選定するのが基本ですが、当店ではそれが本当に適当かどうかを確認するため、お宅の大きさや放熱器の種類、大きさなどをお聞きすることもあります。
暖房ボイラー選定にあたり、各メーカーでは、現在(2019年)以下2種類がラインナップされています。
- 従来型の暖房ボイラー (4,000kcal/h~15,000kcal/h)
- コフィール型の暖房ボイラー(6,600kcal/h~20,200kcal/h)
上記のとおり、15,000kal/hを超える能力が必要な場合は、自動的にエコフィール型の暖房ボイラーが選定されます。
エコフィールは、排熱利用して熱効率が上がり灯油を節約できるという機器で、定価が三割増しと少し高めですが、灯油代でざっくり4年で回収できる差額です。
ただ、このエコフィール暖房ボイラーは、運転中 ”中和水(結露水)”が発生しますので、設置の際は放流先の排水管が必要になりますのでご注意下さい。 排水管がなければ、排水設備の工事が追加になります。
設置した暖房ボイラー
→UHB-EG240 暖房能力:20,200kcal/h~7,490cal/h