サンデン製暖房ボイラー老朽化
パネルヒーター漏れ サンデン暖房ボイラー 取替え の依頼です。
サンデン製暖房ボイラー 燃焼エラー
18年経過したサンデン製の暖房ボイラーです。
サンデンは、
《2008年石油暖房ボイラーの生産設備を長府製作所へ譲渡=wikipediaより引用》
により、暖房ボイラー事業から撤退しました。
このたび、燃焼系のエラーが出ましたので、交換せざるを得ない状況になりました。
それでも18年使い続けたので、丈夫だったんだろうと。よく働きました。
このサンデン暖房ボイラーは、外装ケースの中に、循環ポンプ、膨張タンク、圧力ゲージ等々温水暖房に必要な部材が収納され一つの製品になり、現場では配管につなぐだけ、という オールインワン的製品なのですが、現在ではそういう潮流がなくなり、現場で各々部品を足していくような、 パソコンでいうカスタマイズ的な構成になっています。 ある意味、部品交換しやすくなっているのですが、その上でも、部品供給が安定し対応が早いメーカー選びが大切になります。 メーカーは慎重に信頼第一で選びたいものです。
パネルヒーターから不凍液が漏れている
暖房ボイラーもさることながら、パネルヒーターからの漏れも確認。
パネルヒーターから不凍液が漏れている場合、暖房配管接続の状況及びバルブの有無によって、対応方法が幅に変わります。
写真のように、パネルヒーター下には暖房配管が行き帰りと2本つながりますが、そこにバルブがあれば、すぐ取替え可能。 なくても暖房系統に分岐管にバルブがあれば、すぐ取替え可能。 ただし系統にバルブが無いとなれば、不凍液を一度抜いてからの取替えになります。
不凍液を抜く→入れる作業だけでも工事費が数万円単位でかさむため、負担が大きいかと思います。
今回はまさしくこのバルブがないパターンになり、それならばと、不凍液の交換も一緒にやってしまおうということになりました。 不凍液は10年を超える年数で交換されていませんでした。
不凍液を抜く⇒暖房ボイラーを取替える⇒パネルヒーターを交換する⇒不凍液を注入する
作業を一つにまとめると、工費も安く済みますし、ボイラー取替えも含めて(状況によりますが)工期2日でOKです。
不凍液の交換
不凍液は、コロナ製の暖房ボイラーに切り替えたので、純正不凍液を注入していきます。
系統バルブがないので系統別に注入できず、一括注入になってしまい(一気にエアーごと回ってしまうため)暖房配管内のエアーを抜くのに時間がかかりますが、これはやむを得ません。 地道にやっていくのみです。
余談ですが、今回は《密閉配管方式》ですので、一般の方が自らの交換はできませんので、ご注意を。
また、メーカー純正不凍液を使用せず、汎用品不凍液で不具合が発生した場合は、メーカー保証が受けられませんので 重ねてご注意を。
今後のために 作業しやすく
暖房ボイラーを取替えたからには、ただ新しいボイラーにつなぐだけ、というのではあまりに技術屋としては悲しいので、今後不凍液を交換しやすいように。ボイラーを取替えしやすいように。 必要個所にバルブを取り付けます。
密閉配管の場合は、MAX7年程で再び全交換が必要になります。 また、暖房ボイラーも14年使えば取替えという時期に入りますので、仮に私でなくとも、業者さんが作業しやすい環境を作るのも、必要なのかと思います。
不凍液の交換時期にかんして、まとめた自社サイトがあります。 ⇒ 健康を左右する住宅のウラ
▷設置したボイラー
UHB-170HR 暖房能力15,000kcal/h 17.4kw