18年使った暖房ボイラーを交換しました
燃焼エラーで停止
18年使われた暖房ボイラーからエラーが出たとメールが入り現場調査へ。
使っていたボイラーは《サンヨー》 サンヨーは現在panasonicへ移り、ボイラー事業から撤退しています。
エラー起こしている部品がわかっても、交換せざるを得なくなっています。
お客様の状況
- 暖房ボイラーを18年使っていた。
- その前に一度ボイラーを交換している。
- 不凍液のメンテナンスを18年していない。
- 暖まらないパネルヒーターが数台ある。
現状では、おそらく防錆効果がほとんどないドロドロな不凍液が循環しているものと思われますので、パネルヒーターにも不具合がありましたので、暖房ボイラーと同時に不凍液の交換も必要になります。
パネルヒーターとボイラーの組み合わせ
暖房ボイラーのシステムには、
- 密閉式
- 半密閉式
- 開放式
以上3つがあります。
それぞれに対応するボイラーが違う上に、暖房配管につく計器類も違います。
今回のお客様は、鉄製のパネルヒーターでした。 それなのに半密閉対応のボイラーが設置されています。 圧力ゲージは0のまま。半密閉膨張タンクには満水。(密閉式には密閉膨張タンクが付きます。全くの別物です)
ボイラーのシステムを確認して確信しました。
今まで《半密閉式のシムテム》で鉄製のパネルヒーターを暖めていた。
半密閉式で鉄製のパネルヒーターを使うと、空気が混入するので、鉄が腐食し孔が開きます。
パネルヒーターが暖まらない理由
パネルヒーターが暖まらない主な理由を列挙します。
- パネルヒーターにエアーがたまっている。
- 不凍液がドロドロ状態
- サーモスタッドがあるのであれば、その不良
- 膨張タンクの圧力不足
- 2階系統が暖まらない場合は、システム圧力不足
今回はエアーだまり、不凍液の劣化が理由ですが、その以前の問題として半密閉式での運転が一番大きい原因。
ちなみにどの理由でさえ、一般のお客様ご自身での対応はできません。 専門店にご相談下さい。
暖房ボイラー交換 不凍液交換へ
暖房ボイラーは密閉式対応ボイラー(コロナ)に交換しました。 さらに、密閉式膨張タンクを取付け、ゲージを付替えて システムを密閉式にかえます。
不思議な話ですが、よくパネルヒーターに孔が開かなかったものです。
18年間不凍液交換されてなかったので、配管洗浄に時間がかかりました。
完成です。
おかげ様でパネルヒーター含め正常になり、全館暖房が復活し快適になりました。
今回設置した暖房ボイラーです。
UHB-170HR(FF) 暖房能力MAX15,000Kcal/h