開放式床暖房ボイラーをファンコイルごと取替え
開放式は今はルームヒーターという名前に変わっていますが、圧力もなしに、単純に循環水(不凍液)をぐるぐる回すだけのシステムです。
よく《床暖パネル付きストーブ》という商品もありますが、これも同じ「開放式」のカテゴリーに入ります。
開放式は、常時まともに大気に蒸発していきますので、毎年・・いや一か月に1度は不凍液チェックをしなければいけません。足りなければ補充します。 ただ、補充方法はいたって簡単。キャップを開けて入れるだけです。
さて、この開放式のボイラーを熱源にこのM様邸はファンコイルユニット(以下FCU)と床暖に温水を回しています。
← これがFCUです。
スイッチONで下のルーバーから温風が出てきます。
室内に ”火”がなく温風が出てきますので、安全安心な商品です。
さらに、暖房シーズンが終われば、このFCUが取外しできるという 他のシステムではできない開放式ならではのメリットもあります。
今回は熱源のボイラーが異常音をエラーの発停を繰り返したため、部品供給も終わっていることもあり、一式取替えになりました。
いくら簡単なシステムとはいえ、工事となればやることは同じ。
今は循環している不凍液を全部抜きます。
そのあとこの暖房回路を洗浄します。17年間、不凍液をつぎ足しつぎ足しできたせいで、ドロドロ状態でしたので当然再利用はできません。
新しい開放式のボイラーを組みます。
屋外式になります。なお、ここM様邸は雪が舞い込みにくい大きな庇がありますので、同じ屋外設置でOKです。というより、屋外におけるならその方が全然良いです。
取替えたFCU。
スタイリッシュになりましたね。しかも暖房能力は取替えた前より、1.3倍!
ルームサーモが内蔵されていて、自動でONOFF 基本は床暖でほんわり足元暖かく、ドアや窓の開閉などで、部屋の温度が下がれば、FCUが自動でON。
すばらしい。 ご高齢や小さなお子さんがいるご家庭にはうってつけの暖房方法ですね。 やけどもしないし。
全ての機器を設置接続が終われば、新しいピカピカの不凍液を注入してやります。
開放式なので、エアー抜きも容易ですからバンバン注入します。
M様には、ボイラーのスイッチは触らなくていいですよ。と伝えました。 実はご高齢おばあちゃん一人暮らしなので、ついうっかりは当然あります。 ですが、全自動で機械が勝手に暖房を回してくれますから、シーズンが終わるメインOFFだけです。 その時だけは、御用聞きがてら私が伺います。